染色加工は、繊維の種類と被染物の形態(糸、織編物、製品)により対応する技術と設備、染料、薬剤が異なります。
織物になる前の糸の状態で染めるものを「先染め」と言い、予備・織編工程以降に反物で染めるものを「後染め」、縫製製品を染める場合を「製品染め」といいます。
学生服・官服等には「先染め」で染色する場合が多いですが、一般的なユニフォーム素材の染色は「後染め」がほとんどで、染色の形態は染料液に浸漬して染める浸染が主です。
他に染色形態としては染料液をパッドローラーで生地に含ませて発色工程で染着させる「パッド法」、生地に染料糊を印捺のあとスチーミングで発色させる「捺染(プリント)」などがあり、染色工業は技術や経営形態も多岐にわたり、中小規模の比率が高く、繊維産業の空洞化の影響を受けて受注の激減、人材の光景不足、環境対策などの経営的課題は年々大きくなってきています。